新緑の鮮やかな季節となります今月の御朱印には、季節の花々から芍薬と、この時期に見られる生き物たちの中からてんとう虫を選びあしらいました。
芍薬は、しなやかで優しげな姿かたちを意味する「綽約(しゃくやく)」という言葉からその名が付けられたと言われます。華やかで麗しい姿かたちから「貌佳草(かおよぐさ)」という別名もあります。花の咲き方も様々あり、一重咲き、半八重咲き、八重咲きのほか、金しべ咲き、翁咲き、冠咲きなど、華やかなものが多々あります。今月の御朱印の芍薬は「手まり咲き」という咲き方です。
芍薬は夕方になると花を閉じる習性があり、その様子から「恥じらい」や「はにかみ」などの花言葉があります。
てんとう虫は世界で約六〇〇〇種が知られており、日本では約一八〇種が認められているそうです。その種類の多さから生態がよく分かっていないものも多く、大きさや色形も様々です。高いところから飛び立つ習性があることから、太陽(お天道様)へ向かう虫「天道虫」と呼ばれます。世界各国で縁起の良い虫とされており、英語では「Ladybirds」(聖母マリアの鳥)と呼ばれ、フランスではてんとう虫が身体にとまると「どんな心配事や病気もてんとう虫と一緒に飛んでいく」と信じられており、スイスでは赤ちゃんの使者とされます。
今月ご参拝の皆様が、神様方のお護りとお導きのもとに、華やかで幸福なひと月を過ごされますようお祈り申し上げます。
![志賀理和氣神社の御朱印]()
片面ご朱印「芍薬とてんとう虫」
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見開きご朱印令和五年復刻印「子供の日」付き