沼尾神社のお参りの記録(2回目)
茨城県鹿島サッカースタジアム駅

神野の井戸で身を清めた鹿島神社（神宮ではない）の一行は、ここ沼尾の地で舟に乗り込み、北浦対岸の釜谷へ向かったそうです。

深い樹叢が特徴の神社です。今は枯れてしまってますが、かつては沼がありそれが御神体であったという説もあります。

常陸国風土記には、坂戸社、沼尾社、天之大神の社、三処合わせて香島天之大神という記述があります。大神の社が何処にあったか？という謎は未だ解けておらず、先に訪問した跡宮説や大生神社説など無数にあり未だ定説はありません。少なくとも沼尾神社が鹿島神宮よりも歴史のある古社であることは確かです。しかし正月でも無人の神社であるのは非常に残念です。

鹿島･香取の両大神は、明石の浜より上陸され、ここ沼尾から望める香取の地にフツヌシ大神が行かれ、タケミカヅチ大神は現在地に移られたという説話があるそうです。現在の北浦の湖岸線は数キロ離れていますが、以前は舟にで行き来ができたようです。鹿島神社の一行もここから舟に乗り込んだのでしょうか。

振り返ると、深い樹叢が広がり新年のすがすがしい空気を堪能できます。独り占めできてうれしいけど、誰も居ないなんてもったいないな～。