大生神社のお参りの記録(2回目)
茨城県延方駅

こちらがガイドにも紹介される通常の思井戸です。ここではなくべつの思井戸があると聞いてやって来ました。

鳥居のある思井戸から北に一本隣の谷津にあります。看板など一切無く、地元でも場所はよくわからないという人が多いです。一度テレビ番組で紹介されたことがあるらしく、定期的に水汲みに来られる方もおられます。写真は、谷津への入口にある祠です。古墳のようにも見えますが詳細は分かりません。

畦道を進みます。普通車お断り、軽トラ＆ジムニー専用道路です。

着きました。これか?!塩ビ管から水がチョロチョロ出てます。

近くに池もあります。とてもパワースポットの雰囲気はありませんが、確かに大生神社の真下にあり、ちょうど鹿島神宮と御手洗池の位置関係になります。初期の神社は社殿が無く、天然の岩や泉を崇拝していたので案外この湧き水を御神体にしていたのかもしれません。

更に奥、山の斜面に近い場所に石碑らしきものが見えた。行って見ると、また別の湧き水があり記念碑がたっていました。耕地整理したときの記念碑でしょうか？由緒書きはありません。

湧き水に堰を作って池にしてます。作られたのは現代ですが、古代の信仰の元になったカタチがまさにこれではないでしょうか。稲作をこの地に持ち込んだ開拓民は、谷津の中腹に水利を確保し田を作ったのでしょう。また、土地をめぐって在来の民との衝突もあったと思われます。風土記にも水利を築こうとして断念した白鳥伝説や在地神との争いを書いた夜刀神伝説が紹介されています。

思井戸から真っすぐ台地側にのぼると、大生神社です。