いなりじんじゃ
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潮来市前川地区にある稲荷神社にお詣りして来ました。
先の水神宮から一路延方方面へ。右も左も田んぼしかなありません。そんな中、農家の作業場のような建物に隣接して、この稲荷神社があります。なんとなく、プライベート神社のような趣です。
鰐川を挟んだ川向こうの下幡木地区にもプライベート神社を持つ習慣がありますが、同じ流れでしょうか?この辺一帯、干拓事業が始まったのが江戸後期からなので、いずれにしても新しい神社と思われます。
最近リニューアルオープンしたので鳥居もキツネさんも真新しいです。真っ赤な社殿は以前からあるものです。叩いて見るとカーンと無機質な音がします。フルメタルお社ですね。ちなみに鳥居もフルメタルです。
お詣りのあと、進行方面を変え鰐川方面へ。巨大な揚水施設があります。
今でこそ、「水郷」、「米どころ」なんて言ってますが、水がジャバジャバあったところで、田んぼに引けなければ意味がありません。
揚水施設が出来るまでは、米どころといえば、高低差があり、水を引き込める山あいの田んぼでした。
低地の田んぼは、人力で揚水したり、水害で田んぼの境界線が無くなって土地争いが起きたり、収穫自体無くなったりと、さんざんな環境だったようです。二年に一度収穫出来れば上出来みたいな記録も残っているようです。
揚水施設の隣に、市民があまり近づかない公園が整備され案内板が設置されてます。干拓の歴史が書かれてます。
昔と現代の稲作の比較が書かれてます。興味のある方はご覧下さい。
鹿行地域の歴史を語る上で、治水に関わる事柄は避けて通れないテーマです。
何故、霞ヶ浦-北浦は日本一汚い湖と揶揄されながら、逆水門を開けることが出来ないのか?
子供ごころにこの不名誉な称号に悔しさしかありませんでしたが、大人になって、先人達の治水への歴史を知るにつれ、その苦労に胸か打たれることがしばしばあります。そんな文脈で見れば、プライベート稲荷神社も、農家の真摯な想いを表してるものとしてとても尊く思えます。
公園の展望台からは、旧神宮橋と鹿島神宮西の一の鳥居がよく見えます。
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