鷲宮神社のお参りの記録(1回目)
茨城県土浦駅

先にお詣りした、八幡神社から車で数分、霞ヶ浦を望む台地上に密集する集落の細い道を抜けるとこの神社があります。写真だけで見ると前の投稿はどえらい田舎という印象を与えてしまいますが、実はここから500メートルも離れてません。

この辺は、霞ヶ浦から台地のへりにかけて、一面の蓮田が広がり、台地の斜面に沿うように住宅地、その先、台地の内陸部は無人の原野という具合になっています。現在では、無人の原野に幹線道路が走り、それをフチ取るように商業施設や病院、住宅地が建ち並び、むしろ古い集落のほうが取り残された感があります。

同様な原野は、関東平野に広がっていますが、水利に乏しく多くは未利用でしたが、明治以降、軍事施設に利用されるようになりました。首都に近く、まとまった広大な土地が確保できるという理由からです。千葉の習志野や柏周辺、茨城の阿見、笠間、百里、勝田、鹿島に旧日本軍の施設が点在するのはこのような理由からだそうです。余談ですが、日本の降伏が遅れていた場合、米国は、九十九里浜から上陸し、陸路で帝都を制圧する計画があったそうです。少しゾッとします。戦後それぞれ再開発され、堀込式港湾港の鹿島港やネモフィラで有名なひたち海浜公園、茨城空港などに姿を変えました。今では、地元の人でさえその事を知らないことを残念に思います。また、軍の施設ではありませんが、筑波山のふもとの原野に筑波研究学園都市か作られました。
霞ヶ浦周辺をあるき、目に映る景色のなかから新しく作られたものを取り去っていくと、昔の風景が見えてきて面白いです。投稿を通じて歴史の掘り起こしができるといいな～と思います。

そんなことを考えながら、田舎道をぶらぶらしてます。

拝殿です。

本殿です。