若王子神社のお参りの記録(1回目)
兵庫県余部駅

若王子神社(じゃくおうじ神社)

～播州夢前　廣峯神社奥社的美～


御祭神　伊弉册命 (イザナミノミコト)

例祭日　10月体育の日の前日・前々日



御由緒
寺(小坪)南端西側の山麓に、杉やヒノキの老木に囲まれた静かな宮居が若王子神社です。
明治2年(1869)に建立された石の大鳥居をくぐり、しばらく進むと神門があり社殿前に出ます。
御本殿は柿葺きの春日造り、
幣殿は瓦葺の切妻造り、
拝殿は瓦葺の入母屋造りになっており、
氏子70戸からなる氏神社です。
創立年月は定かではありませんが、後醍醐天皇が書写山へ御臨幸の際、性空上人の示寂地である弥勒寺に勅使を立てて、その鎮守なる当社に国家安寧の祈願を込められた経緯があり、これは今からおよそ700年も前のことです。
江戸時代になると、弥勒寺の鎮守社として、歴代の藩主から厚い信仰を享けるようになりました。

境内には横綱を締めた力士が手水鉢を支えていて、中には石でつくられた亀の親子三匹が放された珍しく見事なものです。

若王子神社御本殿
一間社隅木入り春日造。『兵庫県神社誌』によると、延宝7年（1680）の建立で、町内では円山神社（夢前町新庄）に次いで古い神社建築です。細部の意匠の中で、特に蟇股脚内の彫刻が精緻であり、また虹梁状頭貫の先端部の獅子鼻の意匠も表現力豊かに仕上げられています。


若王子神社参道の大杉
高さ26メートル、幹周り4.5メートル、根回り6.4メートルの巨木で、落雷と火事で2度も被害を受け、芯核が焼け焦げ空洞になっていますが、樹幹の艶も良く、また、枝張もよく茂り、根もしっかりと大地を食い込んでいます。



姫路市夢前町寺564
管理079-288-4777(廣峯神社)