長田神社のお参りの記録(1回目)
兵庫県長田（神戸市営）駅

#長田神社

ご祭神はコトシロヌシの神。

#事代主神

ライターによっては、オオクニヌシの神を筆頭とする出雲の神々が、天つ神と対立しているかのように描くことがしばしばある。彼らの内にあってコトシロヌシの神は、かなり微妙な立ち位置だ。皇室とのコネクションがことのほか厚い。

第一に、国譲りの判断をしかねるオオクニヌシの神に対し、直ちに明け渡すべしと助言した。
第二に、タカミムスビの神やカミムスビの神と共に、宮中八神と呼ばれるグループに名を連ねる。まあ、それを言うならカミムスビの神も同様ではあるが。
第三に、初期の天皇の皇后を数名、送り出した。日本書紀では最初の3代の皇后は皆、彼の娘か孫だ。
第四に、同じく日本書紀によれば、コトシロヌシの神はアマテラス大神や住吉三神と共に、神功皇后の三韓出兵を積極的に支援した。それで創建されたのがここ長田神社だ。なお、日本書紀では語られないものの、タケミナカタの神もこの事件に相当深く関与したようだ。

西宮神社（西宮市）のヒルコの大神と共に、エビス様として親しまれるコトシロヌシの神。だが彼の本来の姿は、神名や国譲り神話における活躍からも伺えるように、託宣の神という。ニコニコした顔の裏で、実は先の先まで見通して最善の手を絶えず考えているように思う。
それはそれで、商売の神様としてますます頼りになるのも事実。