円通寺

福島県 湯本駅

円通寺は、大同2年（807年）に徳一上人によって開山され、宥徳上人の代にあたる永享12年（1440年）2月に再興されました。
その後、徳川歴代将軍から御朱印を賜り、三代将軍家光公からは30石を拝領し、末寺28ヶ寺を持つ檀林寺となりました。
現在の本堂と楼門は享保12年（1727年）に建てられました。
本尊は、鎌倉時代の特徴である「垂下様式」の貴重な尊像であり、室町時代中期の永享12年の作で、ひのきの寄木造りで県の重要文化財に指定されています。
その他の寺宝には、山号額「圓通楼」は60センチ×200センチで、開山徳一ゆかりの寺である奈良東大寺大僧正「道恕」筆のものがあり、大日如来、千体仏、地蔵菩薩（木造）、不動明王、八幡菩薩など多くの尊像があります。
また、大正時代には高野山より大師尊像の分霊を賜り、大師堂で行われる初大師祭は圧巻です。