圓照寺のお参りの記録(1回目)
福井県小浜駅

京都府北部＆福井県西部寺巡りの4寺目は、3寺目から国道27号線を東へ進み、小浜市に在る寺院です。小浜市(オバマシ)はアメリカ大統領にバラク·オバマ氏が就任した時に有名になりましたね。これから先は小浜8ヶ寺を巡ります。（今回8ヶ寺全ては廻りきれませんが。）
先ずは、小浜市尾崎の地久山 圓照寺です。
臨済宗南禅寺派で、本尊は釈迦如来(？)。
こちら所蔵の大日如来坐像は重文で、不動明王立像も重文です。市指定文化財の地蔵菩薩立像は若狭歴史博物館に寄託中です。

伝えによれば、創建は天智天皇の時代で、大日山の堂谷(現在地から川を挟んだ向かい側の辺り)に天台宗、真言宗の両宗に属した遠松寺(えんしょうじ)と称した寺院であった。洪水、崖崩れにより移転(場所は不明)。その後の1612年に越前杣山城主・瓜生氏の娘の了岳慶智尼の発願により現在地に臨済宗として再興し、圓照寺に改称したとの事です。

参道横に5台位停めれる駐車場があります。
山門をくぐると右側に鐘楼、その奥に大日堂（
座禅堂）。正面に本堂。本堂左側に拝観受付がありますので、拝観をお願いし(拝観料400円)、併せて御朱印をお願いしました。
ご住職に大日堂の扉を開けて頂くと土間になっていて、須弥壇の真ん中にデン！と大日如来坐像(重文)。写真では余り大きく見えませんが、高さ約2.5m、大日如来では北陸随一の大きさとの事です。平安時代後期の作、忍者の様な智挙印ではなく法界定印ですので胎蔵界大日如来。金色に輝いているのは後世によるものです。
大日如来の左側には不動明王立像(重文)。高さ約159cm、平安時代後期の作、腰を捻り、左脚を少し前に出し、顔を左下に向けています。天地眼で睨み付けられてしまいました。
大日如来の右側には十一面千手観音(無指定)ですが、頭上面の全てと腕は殆ど失われ、やや気の毒な感じ。それでも大切にされてきたのだと思います。
本堂の横には福井県指定名勝の庭園があります。京都等の大寺院の広くて立派な庭ではありませんが、ご住職自らせっせと手を入れられていると思います。（拝観中にご住職は作務衣に着替えていらっしっいました。）