古代より神霊があらわれる神聖な巖(いわ)は磐座(いわくら)として祭祀(さいし)の場とされる。当社の磐座は近隣の社にない巨岩群で、土地の豪族 伊部造豊持(いべつくりとよもち)が氏族の磐座祭祀をおこなったと伝えられる。
この地は往古より伊部郷といわれ「延喜式神名帳」にある『伊部磐座神社』は、この神社であるといわれている。のちに飯部磐座神社に改称。
社殿は幾度の災害や戦乱に会い、享保11年(1726)に旧記録は消失した。郷人はその後再建し信仰のよりどころとした。
現在の建物は大正4年(1915)7月に拝殿・幣殿を再建した。芝原住民の崇敬心(すうけいしん)は篤く(あつく)今日に至っている。 |