タテマツル

立てている状態が分かりやすいとは思いますが今は時期ではないので、社務所で拡げました。

正解は
「達亭萬都留」読みは表題の「タテマツル」なんです。

私も神職になり20年。愛媛に帰ってから6年になりますが、最近まではなんて書いてあるかも分からずあまり気にもしていませんでした。
正直神職を始めたのは高知県で神社のお祭りの時に掲げる幟というのは下の写真のイメージでした。

【これは御旅所、元の参道の入り口であります。】
私が思う幟は、写真の「奉献　〇〇神社」のイメージです。

私もここ最近、両親に上掲の幟はなんて書いてあるのか尋ねてみると、『「たてまつる」って書いている。神職なのにそんなことも知らないのか？』なんて言われました。
しかもそう言われ、当たり前のように扱われたので最初に勤めた高知県ではこんな幟は無かったので、愛媛県の当たり前だと思っていました。

そんな中先月、支部内の神職さんから下のような催しがあるとご紹介頂きました。

郷土の不思議ータテマツルー

西条市立東予郷土館です。
本日行ってきました。

展示によるとこの「タテマツル」という文化は、愛媛県全域ではなく石鎚山麓である愛媛県今治市、西条市、新居浜市、四国中央市のみでされていることだそうです。
古くは常夜灯に「神代文字(じんだい)」で「タテマツル」と記されたとか、幟を立てるための石柱に「大和文字」で「タテマツル」と刻印されているとか...なかなか興味深い展示でした。
「タテマツル」も当神社の幟に当てられた字以外にも「多天満津類」「太帝満都留」などなど多くあるとの事でした。

少し秋祭りの時期が待ち遠しくなりました。
皆さんも興味があれば展示を見に行ってください。