本日は鬼子母神祭

本日は、鬼子母神祭を執り行いました。
今年は沢山の方が参拝に来て下さり有り難や有り難や🙏


さてさて…
鬼子母神（きしもじん）は、どういう神様か御存知でしょうか？

　鬼子母神は「法華経（ほけきょう）」の中に登場する神様で、1,000 人の子宝に恵まれました。
　この1,000人の我が子を、１人残らず分け隔てなく愛するほど、母性愛が強く

【我が子に栄養を付けさせて、立派に成長してもらいたい！】

そう思った鬼子母神は、栄養豊富な人間の子供をさらって来ては我が子に食べさせていました。
　人間達は、愛する我が子がいつさらわれるかと、鬼子母神を恐れ憎んでいました。
　そこで、人々はお釈迦様に子を守るためにどうすればいいのか相談しました。
　そこで、お釈迦様は鬼子母神が最も可愛がっていた一番下の子供の姿を神通力によって隠してしまいました。
鬼子母神は子供がいないことに気づき、嘆きそして悲しみ、必死になって世界中を気も狂わんばかりに探し回りましたが、勿論見つかるはずもなく、途方に暮れついにお釈迦様の元に行き、自分の子供が居なくなり見つからないことを話し助けを求めました。
　お釈迦様はそれに答えて、「お前には沢山の子供がいるのに、ただ子を1人を失って憂悲苦悩している。ところが、世間の人々は子が1人、あるいは３人5人の子がいるのに関わらず、しかもお前は自分の我が子を愛するが故に、人間の子供をさらっては食していたのではないか」と、厳しく誡めました。
戒められた鬼子母神は、そこでハッと自らの悪事の罪に気付き、今後は２度と人の子を殺さないと悔いたのです。
　お釈迦様から「命の大切さと、子供が可愛いことには人間と鬼神の間にも変わりはない」と諭された鬼子母神は、お釈迦様の教えを受け、全ての子供たちとお釈迦様の教え、またお釈迦様の教えを信じる全ての人たちを守ることを誓い改心しました。

鬼子母神は、人間達に拉致してきた人間の子供達を無事にお返しをする事ができました。
それからは人間の子供も、自分の子供と同じ様に可愛がられるようになり、お釈迦様の弟子となった鬼子母神様は鬼ではなく、仏教・法華経と子供の守り神となり、人々から尊崇されるようになりました。

日蓮聖人は、法華経の中の陀羅尼品に説かれている鬼子母神と十羅刹女を深く信仰し、鬼子母神信仰は日蓮宗の普及と共に全国へ広がっています。

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