華蔵寺のお参りの記録(1回目)
愛知県上横須賀駅

三河三十三観音28番。名鉄西尾線「上横須賀」から徒歩25分程。
吉良家菩提寺であり、入場料200円で方丈を見学できます。(写真撮影自由)
さすがは足利将軍家の血筋を引く高家の菩提寺。庭園や室礼が拝見でき勉強になりました。

さて境内の一角に「真実を求めて」という、昭和51年建立の有名な石碑があります。忠臣蔵に対する批判として、浅野公の死は彼の刃傷に起因して幕府が識者と協議の上切腹を命じたもので吉良公によるものではないこと、名君だった吉良公を劇作家が悪人に創作したこと、いざこざを殺人で解決してはまともな世の中にならないこと、等々が記されています。ど真ん中の正論ですね(笑)。しかし碑文も最後は、現在の赤穂と吉良の交流を讃えて締め括られていました。

なお駅付近からお寺に続く「赤馬の道」は、吉良公が領地巡察に使った質素な赤馬にちなんだもの。銅像もありました。地元吉良町では今も大切に偲ばれているようです。