加美地蔵堂のお参りの記録(1回目)
愛知県桜井駅

「どうする家康」
ついに家康最大の危機「三河一向一揆」の火蓋は切って落とされました。
今回訪れた場所は、加美古墳という名の小さな古墳。その古墳にはお地蔵さんが祀られています。今回のミッションは、お地蔵さんではなく古墳の頂に建つ墓石の確認。誰の墓石かというと、本証寺住職「空誓」の身代わりとなった円光寺住職「順正」のお墓です。

「空誓さま、敵が迫ってきとるだで、お逃げくだされ！」
「とろくっさい！わしが、真っ先に逃げてまったら皆はどーなる！わしも戦うだて！」
「だめだて！空誓さまにもしもことがあったら、えらいことになるだで、どーか生き延びて皆を極楽浄土に導いてやってちょ。」
「ほーだで・・・順正！死ぬなよ！」

加美古墳の頂において、順正和尚は迫り来る敵に叫ぶのであった。
「本証寺空誓とは！我のことなり！」
と叫び、おのが腹をかっさばき息を引き取った。壮絶な死であった。
それをみた、家康・水野信元軍は敵の大将が死んだと思い込み引きあげて行った。
本証寺は戦禍から救われたのであった。