輪光院

東京都 川井駅

　創建年代など、詳しい歴史は不明ですが、近隣の曹洞宗寺院が慶長年間のはじめに当たる１６００年代に入った頃に、海禅寺第七世住職、天江東岳和尚に開創されていることから、同じような歴史をたどっていると思われます。。

　本堂にかかる扁額が平成六年なので、そのころの再建と思われます。

　裏山に生えている栂（ツガ）の大木です。高さは３０メートル以上あるそうです。周囲の木が伐採されているので、境内からもよく見えます。

　本堂を囲む柵の外側、墓地のすぐ脇にもお堂があります。

　名坂観音と呼ばれる観音堂です。かつては大丹波地区と青梅市成木地区を結ぶ名坂峠のそばにお祀りされていたそうです。

　ガラス戸越しに、十一面観世音菩薩のお姿を拝することができます。

　民家が斜面に沿って建つ中で、境内は広々としています。境内には、江戸時代に領主の悪政を直訴して牢死した農民の供養塔なども建立されています。