丹叟院

東京都 古里駅

　慶安二年(１６４９)舜作泰養和尚が青梅市二俣尾の海禅寺七世住職、天江東岳大和尚を開山に招き、創建されました。

　現在の本堂は昭和四十六年に再建されました。同じ集落にあった西光寺、江戸時代の水害で水没した福寿院にお祀りされていた仏像も安置されているそうです。

　一度境内を出た東側、墓地への通路と保育園の敷地の間に阿彌陀堂があります。近隣では珍しい弁柄（べんがら）塗りのお堂です。

　かつて同じ集落にあった西光寺から移築されたそうです。西光寺は天文年間（１５３２～１５５５）二俣尾海禅寺第四世住職、芸室慈俊和尚を開山に迎えて創建された寺院です。慈俊和尚は天文十五年に没しているので、そのころまでに創建されたようです。阿彌陀堂は創建当初からの建物と推定され、西多摩で最も古い建造物の一つといわれています。