吉祥院

秋田県 八幡平駅

前身は６世紀前半継体天皇が「だんぶり長者」の徳を賛えて勅願によって創建した。
　約２００年後の養老２年元正天皇の命により、行基が大日如来を自彫して再興したとされる養老山喜徳寺大日堂の６坊の一つであり、継体天皇の后になったダンブリ長者（ダンブリとは、とんぼの事）の一人娘、吉祥姫の菩提を弔った寺である。
　平安時代に入り、平泉･藤原氏の庇護を受け、中尊寺の影響により、天台宗となり、「養老山吉祥院」と称していたが、藤原氏滅亡後の戦乱で弧狸の住処となっていたのを慶長8年に、角館雲巌寺の7世華巌快雪大和尚が曹洞宗の寺院として復興し「瀧澤山吉祥院」に改めた。