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磐城三十三観音霊場第31番札所(折木観音)※御朱印は成徳寺で

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名称折木観音堂
読み方おりきかんのんどう

詳細情報

ご本尊千手観世音菩薩
宗旨・宗派
ご由緒

【 観音堂の移転の歴史 】
昔は観音寺という寺があり、そこが観音堂の別当寺でしたが、観音寺は廃寺となり、成徳寺が新たな別当寺となりました。
古くからの伝承によれば、昔は別の場所に観音堂が存在しており、現在の場所へは三度目の移転だったとも言われています。
【 観音堂の建立と御本尊の特徴 】
観音堂が現在の場所へいつ移ったのかは、棟札もなく明確ではありませんが、境内には嘉永4年(1851年)に造立された「男体山」の石塔がありますので、それ以前から存在していたと考えられます。
御本尊の千手観音は木造寄せ木造りで彩色が施されていますが、頭上の化仏は失われています。
像の背部には「享禄3年(1530年)7月6日」と墨書されていますが、仏師の名前は分かっていません。
折木観音の古い歴史を物語っています。
【 現在のお堂と改修工事 】
現在のお堂は明治10年(1877年)の8月に建立され、昭和9年(1934年)には屋根が瓦に替えられました。
しかし、瓦が破損し、お堂自体も傷んでしまったため、取材が行われた昭和54年(1979年)9月18日から、屋根や回廊の改修工事が行われました。
この工事を進めた棟梁によれば、お堂の梁の組み方には五重の塔などの技法が用いられており、さらに特殊な構造の出組みによる屋根も見事に行われており、経験豊かな宮師による優れた仕事とされています。

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