真山の万体仏

秋田県 羽立駅

【秋田県 男鹿市】（しんざん まんたいぶつ）（光飯寺(こうぼうじ)金剛童子堂）

〈 秋田県の寺社巡り その② 〉　★★お奨めの霊場★★

国道7号線を秋田県南部のにかわ市から秋田市に北上します。
紅葉の始まった「鳥海山」を背に素敵な国道です。
・・・ところが、不安な空模様。

秋田市に入ったころは「本降り」となってしまいました。
秋田市内の寺社巡りも残念ですが、これではあきらめざるを得ませんでした。

「本降り」を超え「大雨」です。
途中の道路では一部で「川状態」の模様です。
知らない土地で無理はできません。
そのまま「なまはげ」で有名な男鹿半島の温泉宿に向かうこととしました。

明けて次の日は好天気です。
これならと「男鹿半島の寺社巡り」と思いきや「クマ注意情報」ばかりです。
地元の方々に迷惑をかけてはなりません。
ま、これも「逆お導き」と素直に受け留め、予定を大幅に変更しました。

観光地でもある「なまはげ館」に向かう途中に見かけたお堂を参拝させていただきました。
普通の良くありそうなお堂と思いきや「空気感」が全く異なります。
お堂の中は、扉も空いていて入れるのですが「動き」が止まってしまいそうです。
数多くの「木端仏(こばぼとけ)」が所狭しと配置されています。
正直、「深く触れてはいけない」といった雰囲気です。
撮影は可能でも「撮影してはいけない」と思い込んでしまいました。

後に調べれば、内部の壁面・天井に「約13,000体の木端仏」とのことです。
本当に「初めて」お見掛けさせていただいたお堂でした。
大きさも造りも違いますが、三十三間堂の千体仏を大きく超えています。
小さくても、「祈る」気持ちは「一体一体同じ」と思っています。

お堂の入口と床以外は、板に刻まれた地蔵菩薩で埋め尽くされています。数は約1万3000体と言われているようです。お堂の由来としては、普明という僧侶が、不幸な死を遂げたお弟子さん・子どもたちの供養のために木端仏(こばぼとけ)を作ったとされています。元々は、遍照院光飯寺の金剛童子堂でした。