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将軍地蔵(別名 そうめん地蔵)
昔むかし、氏家勝山城のお殿様に日光代参を頼まれた、堂原にある満願寺のお坊さんがおりました。大役を終わらせた帰り道、朝から何も食べていなかったことと、緊張が解けたこともあり、急にお腹がへってしまいました。
そこで、何か食べさせてもらおうと、入ったところが、意地悪坊主で有名な寺でした。次から次とそうめんを出され、しまいには、押さえ込まれて無理矢理食べさせられました。
その頃、満願寺のお地蔵さんは日光でお坊さんが意地悪をされている事を察知して、小坊主に姿を変え、あっという間に意地悪坊主のお寺に行って、「何か食べさせてください」とお願いしました。
「今日はたくさん意地悪ができるぞ」と喜ぶ意地悪坊主たちは、又小坊主さんにそうめんをたーんと出しました。
小坊主さんはそれをおいしそうに10杯、100杯、300杯と食べ続けました。意地悪坊主たちは、意地になってそうめんを出しますが、しまいにはあきれかえり、だんだん気味が悪く、最後は恐ろしくなりました。
出されたそうめんをぜーんぶ食べた小坊主さんは、すました顔で「ごちそうさんでした」といって、満願寺のお坊さんをつれ、帰っていきました。
小坊主さんが帰った後、木こりが「大変だぁ、うらの谷が、そうめんでいっぱいだあ」と叫んで駈け込んで来ました。
意地悪坊主たちが行ってみると、谷がゴウゴウと流れるそうめんでまっ白で、寺まで押し流されそうです。意地悪坊主たちは、「さっきの小坊主は、お地蔵さまにちがいない」と気がつきました。
そして、自分たちの悪さを反省し、それっきりいじわるをしなくなりました。
それから、その谷は「そうめん谷」、堂原のお地蔵さまも「そうめん地蔵」と呼ばれるようになりました。
○参考 『氏家町史 民俗編』、『絵本 うじいえ昔ばなし』
由緒
拝殿の彫刻
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