真言律宗
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幽玄寺さんからすぐです。法貴寺 千万院さんです。推古天皇の頃に、聖徳太子により創建され、秦河勝に賜ったもの。当初は、法起寺と命名されました。現在、法貴寺さんは、千万院のみ残すだけになり、御本尊の不動明王像は、重要文化財です。
御本堂
案内板
案内板
奈良県の寺院巡りの3寺目は、2寺目の天理市の西隣りの磯城郡田原本町に在る千萬院です。
真言律宗で、本尊は薬師如来。
こちらの不動明王立像は重文、十一面観音立像は町指定文化財です。
現在は薬師堂が1つあるのみの無住で、法貴寺自治会が護っておられ、拝観に際しては田原本町教育委員会から自治会に連絡を取って頂く事になります。以前は団体拝観のみの受付でしたが、コロナ禍のためか個人拝観も受付て頂けました。
聖徳太子が創建し、秦河勝に賜ったと伝わる法貴寺の塔頭の1つが千萬院であった。法貴寺はかなり繁栄し13ヶ院あったが、江戸時代も半ばになると法貴寺の本坊であった実相院とこの千萬院となり、廃仏毀釈により千萬院だけとなり、薬師堂は千萬院が引き継いだ。現在は地名として法貴寺が残っているのみです。(地名だけが残っているのはよくある話です。)
ナビで行きましたが、これまたわからない。空き地に停めて少し歩いたら見付かりましたので移動させて公園の横に停めました。約束時刻少し前に着いて待っていたら、暑い中お2人いらっしゃいました。挨拶して早速薬師堂の中へ。
お堂に入って開口一発「悪いけど十一面観音は修復中で不在。来年3月に戻って来る。」と。
ガーン😱、拝観予約する際に教育委員会からも自治会の方からも聞いてないですよ。「来年4月に開眼法要する予定だからまた来て。」と。
須弥壇左側から本来ならば十一面観音立像、不動明王立像、中尊に本尊・薬師如来坐像、厨子の中にも薬師如来坐像、弘法大師像と安置されています。堂の手前側に賓頭盧尊者像。それに小像で聖徳太子と十二神将。この内の十一面観音立像と本尊・薬師如来坐像と賓頭盧尊者像が室町時代の宿院仏師作と考えられています。(十一面観音立像は墨書銘により1541年に、賓頭盧尊者像は1561年に宿院仏師作)
不動明王立像は、高さ約80cm足らずの小ぶりの像、引き締まった体躯で平安時代後期の作、かつはいずれかの子院に祀られていたと考えられています。中尊の薬師如来坐像は、高さ約1m、室町時代の作と考えられ、それ程大きい像ではないのですが結構大きく感じます。その右側の厨子の中の薬師如来坐像は、高さ約50cm。鎌倉時代末期頃の作と思われます。1像だけ手前に置かれている賓頭盧尊者像は高さ約60cm、彩色はかなり剥がれていて、人の手でさすられたためでしょう。どこの賓頭盧尊者像もそうですね。
来春に十一面観音像が戻ってきたら再度お邪魔しようと思います。
山門
山門横に梵鐘が無い鐘楼
薬師堂
不動明王立像
薬師如来坐像
もう1躯の薬師如来坐像
賓頭盧尊者像
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