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ひろ
2024年06月10日(月)
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由緒
創建年代は不詳であるが、往古空覚上人が紀州熊野本宮と同じ神を秀峰紫尾山頂(上宮といい、址は出水市域)に勧請したもので、三代実録に清和天皇貞観十年三月二十九日紫尾神に従五位下を授ける、と記載の古社である。のち暴風で倒壊し、また祭事にも不便であったので、一説には寛永十二年頃、麓集落が出来てから九年後、郷土が中心となり現在地に里宮として分祀したという(薩摩郡鶴田町と二ヶ所)。鎮守神権現と称し、地頭の神具類の奉納をはじめ高尾野郷の総社として広く崇敬された。明暦三年二月、延宝六年の棟札がある。別当寺は天和年間開基の真言宗福昌院で、熊野信仰・修験道など冠嶽等とともに本県における山岳信仰の霊山で、神仏混淆に祀られていたが、明治二年の廃仏毀釈により宝物は破壊焼失し、御神体は一時当社の竹山に埋蔵された後、高城喜蔵なる者が、夜間掘出し同郷本城に祀り、現在は同公民館に祀られている。神社は神鏡を御神体とし、明治四年五月県社に列せられ、同四十年五月改築竣工、大正十一年七月屋根葺替、昭和五十一年氏子の浄財により拝殿を改築。更に、昭和六十年遷座創建三百五十年記念事業として境内・神苑の整備を完了した。
鳥居より拝殿を望む。
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