近江湖北二十七名刹霊場

古寺顕彰会・下休場由晴氏の働きかけで平成4年に開創した。滋賀県の琵琶湖周辺（湖北・湖東・湖南・湖西の4地域）には歴史的にも文化的にも貴重な寺や像が多く、先ずは湖北の27ヶ所を選定した（将来は27寺×4地域＝108か所を選定する構想で、宗派に一切とらわれず、本尊も限定しないのが特徴という）。
他の霊場との関連は、18番宝厳寺は西国三十三観音霊場の第30番札所、5番石道寺は近江三十三観音霊場の第11番、21番観音寺は同12番、24番松尾寺は同13番札所である。
1番菅山寺は756年開創、菅原道真が中興し、御嵯峨天皇の后妃（陰明門院）の墓がある古寺。4番鶏足寺の本尊・十一面観音像は重文。10番渡岸寺観音堂の十一面観音立像（国宝）は天平美術の白眉といわれる名像である。15番神照寺は萩の寺でも有名。19番良疇寺の境内には国防弥陀如来の大仏がある。20番総持寺は通称ぼたん寺。25番蓮華寺は番場の忠太郎（長谷川伸『瞼の母』）地蔵尊を祀る。