妙福寺のお参りの記録(1回目)
山梨県塩之沢駅

　早川町赤沢地区は、古くは七面山敬慎院へ登山参詣する人で賑わった場所でした。敬慎院へ行くには、身延山久遠寺から奥之院思親閣へ、そこから感井坊、十萬部寺へ抜けてここ赤沢地区で1泊、そして翌日敬慎院へ向かうというルートでした。戦後七面山麓への新ルートが出来たことによりこの地域は廃れ、最盛期に9軒あった旅館も今では1軒を残すのみとなってしまいました。伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているということにより、1993年に重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
　
　原付でここに行く際に赤沢宿を抜けたのですが、往時を偲ばせる石畳の坂道を進んだところ、原付でも登れない道で難儀しました。おじいちゃんが出てきてくれて道を教えてもらい助かりました。遠回りしてお寺に着くと、そこにさっきのおじいちゃんがいまいた。なんていうところだ。車のことは考えていない昔の参詣道なんですね。　

　妙福寺はもともと七面山の管理をしていましたが、身延山久遠寺に寄付したことにより鍵を管理することを任され、敬慎院の新別当はここで鍵を受け取ってから登山するということが今でも続いています。

　お寺では若いご住職に御首題頂きました。どうも有難うございました。