薬師寺　南蔵院 のお参りの記録(1回目)
東京都面影橋駅

　御府内八十八カ所の三十八番、五十四番の金乗院から歩いてすぐのところに、三十五番の根生院（こんしょういん）と、二十九番の南蔵院があります。

　南蔵院には「名作怪談乳房榎ゆかりの地」との看板がありました。落語には詳しくないのですが、「怪談乳房榎」はウイキペディアに説明がありました。あらすじは以下の通りです（引用）。

　「絵師として活躍していた菱川重信の妻・おきせに惚れてしまった磯貝浪江という浪人は、重信の弟子となっておきせに近づき、関係を持たないと子供を殺すと脅迫し、おきせと関係を持ってしまう。それだけでは飽き足らない浪江はおきせを独占するため、師を惨殺する。夫の死のショックで乳の出なくなったおきせの元に、死んだ重信の亡霊が現れ、乳を出す不思議な榎が松月院にあると教え、やがてその榎の乳で育った子・真与太郎は父を殺した浪江を討ち仇を取る」。

　いただいた「南蔵院縁起」によると、殺された重信が亡霊となって画いたといわれる本堂天井の「牡竜　牝竜」及び「杉戸四枚」があったものの、戦災で焼失したとのことです。