歌舞伎稲荷神社のお参りの記録(1回目)
東京都東銀座駅

東銀座に位置する「歌舞伎稲荷神社」は、歌舞伎興行の安全や平穏、さらには地域の平安を祈願して祀られている神社です。この神社は、観劇以外の方々も気軽に訪れることができ、毎年の「初午祭」や「奉告祭」など、様々な行事が行われています。

●歴史的背景

歌舞伎稲荷神社の創建時期は不詳ですが、歌舞伎座の建設以前からこの地に存在していたことが知られています。近年、歌舞伎座の建て替えに伴い、神社も移設されました。解体工事にあたり、神職による安全祈願祭が執り行われ、御神体は仮事務所に移されました。その後、新しい劇場が完成した際には、再度御霊と御神体が元の場所に戻される「遷座祭」が行われました。

●現在の歌舞伎稲荷神社

2013年に新たな姿として竣工した歌舞伎座の一角に、歌舞伎稲荷神社が現在の場所に遷座され、一般の人々も自由に参拝できるようになりました。地下鉄東銀座駅から直結しており、アクセスも良好です。エスカレーターを上がると、目の前に鮮やかな朱の鳥居が現れ、神社の荘厳な雰囲気を楽しむことができます。

●ご利益と行事

歌舞伎稲荷神社では、商売繁盛や家内安全、縁結びなど、稲荷神のご利益を受けられます。特に、二月の初午祭や、歌舞伎興行の初日・千穐楽には「奉告祭」が執り行われ、多くの参拝者で賑わいます。秋には「安全祈願祭」が行われ、地域の平穏安寧を祈願します。

●御朱印とお守り

歌舞伎稲荷神社では、2017年から御朱印を授与しています。また、歌舞伎座の舞台檜板を再利用した木札（初穂料1800円）も販売されており、どちらも地下2階の「かおみせ」やインターネットで購入できます。お守りも取り扱っております。