市谷亀岡八幡宮のお参りの記録(1回目)
東京都市ケ谷駅

東京都新宿区に鎮座する八幡神社で、太田道灌が江戸城築城時に西方守護として鶴岡八幡宮の分霊を勧請し創建。現在ではペット同伴が認められ、ペット用お守りやご祈祷も可能な神社としても知られる。

● 太田道灌と創建の背景
文明11年（1479年）、道灌が市谷御門内に創建。「鶴岡」に対して「亀岡」と命名。築城と戦術の名将であった道灌の軍配団扇が当社に残る。後に外濠完成により現在地へ遷座。

● 八幡信仰の広がりと義家の伝説
八幡太郎義家は八幡神の加護を受けて奥州で活躍。納豆を兵糧に用いた話も伝わる。八幡信仰はこれを契機に全国へ拡大。

● 江戸時代の隆盛と徳川家の庇護
戦火で荒廃後、別当源空が再建。徳川家光や桂昌院の援助を受け、社殿整備や神輿奉納が行われ、賑わいが復活。桂昌院や柳沢吉保の逸話も残る。

● 江戸の祭礼文化の中心地
八月十五日の祭礼は江戸屈指の華やかさ。町奴や腰元も集う盛況ぶり。茶屋や芝居小屋が並び、左隣の茶の木稲荷の女坂にも風情があった。

● 幾度もの災禍と復興
亨保の大火や空襲により度々焼失。昭和37年に社殿が再建され、歴史ある神社として再出発。神木のクスノキも失われたが、多くの人の信仰を集め続けている。

● 現代の亀岡八幡宮
昭和54年には創建500年祭を開催。公式サイト開設や崇敬会の発足を経て、学問・商売繁盛の神としての信仰が続く。地域に根ざした神社として今も親しまれている。