筑土八幡神社のお参りの記録(1回目)
東京都飯田橋駅

「あ..あ、そうですか..一体、ジャギーさんは何をクリエイトしてるんですか？」

「フフッ..そうだなぁ..強いて言えば、俺は、神社レポートと、この【ホトカミ】の未来を造り出してるって事になるのかな、フフッ」

「あ..ああ、そうですか..あの、そう言えば、この前、代々木八幡宮に一緒に行った知り合いが、ジャギーさんはふざけたいだけだ、なんて言うんですよ...勿論、僕は否定しましたけど」

「フフッ..なるほど..そういうオピニオンも理解出来なくもないね」

「オ、オピニオン...意見ですか..」

「何故なら、俺はこのレポートを、神社に興味が無い方達に届けようとしてる訳だからさ、当然、神社が好きな方からは色んなオピニオンが出るだろう。フフッ」

「ああ、それは前にも聞きましたけど..」

「俺の、この手法は、下手すると古くさいと思われてる神社のイメージを、ヴィジュアルを通して、アップデートしようとしてるんだからね、フフッ」

「あ、ああ、そうなんですか..」

「つまり、具体的に言うと、俺が敢えて、神社のインフォメーションをレポートにインサートしない事で、逆に読み手のイマジネーションを刺激するっていうさ..」

「....はい..半分くらい、何、言ってるか解らなかったんですけど」

「その事によって、読み手が、『読む』から『神社に行ってみる』っていう、トゥワイス、つまり、二度目のアクションを起こす事に繋がるんだよね、フフッ」

「はあ..ちょっと『ルー大柴』入ってましたけど..」

「それが、俺のクリエイティビィティかな、フフッ」

「はぁ、よく意味が解らなかったですけど......
おお、ジャギーさんの言う通り、こんな都会にあるのに、静かな空間が広がってますね！」

「そうだろう、フフッ」

「じゃあ、ジャギーさん。手水舎で浄めましょうか」

「そうだな、フフッ..最近、俺はこのウォシュレットに興味が出てきてね」

「えっ、手水舎って、英語でウォシュレットなんですか？」

「..このウォシュレットもタイプがトゥーメニーなんだよね」

「答えてくれないのか..まあ、そうですね。手水舎も色んな形がありますよね」

「鳥居君、あれを見てみな。トゥー、モンキーの彫り物はレアなんだぜ」

「へぇ..そうなんですか。猿って3匹ってイメージだもんなぁ」

「その通りだね」

「じゃあ、ご挨拶しましょうか」

「そうだな、フフッ」

「本日は、お邪魔しております。宜しくお願い致します。有難うございます！」

「宜しくお願い致します」

「いや、こちらの神社は、静かで居心地いいですね」

「そうだろう。まさにクリエイター向けの神社だね」

「いや、クリエイター向けかどうかは判らないですけど、考え事するにはもってこいですね」

「そうだな、フフッ」

「でも、ジャギーさんは、考えが大人ですね..ふざけたいだけ、なんて言われたら、僕ならカチンときてしまいそうですけど」

「フフッ、俺も神社巡りを始めて、心の平穏を得たって事かな、フフッ」

「そうですか！やっぱり、神社にお参りするのは素晴らしい事ですね！」

「そういう事だろうな、フフッ..
もし、神社巡りを始める前、『お前はふざけたいだけだ！』なんて言われてたら、『おい！ふ⚫⚫⚫⚫、⚫⚫⚫⚫！⚫⚫⚫⚫⚫が⚫⚫⚫⚫⚫う⚫⚫⚫！何⚫⚫⚫⚫⚫⚫だ！⚫⚫⚫だって⚫⚫⚫た⚫⚫⚫が⚫⚫！⚫⚫⚫⚫、⚫⚫う⚫⚫！』くらいの事、言い返してたかも知れないからなぁ..フフッ」

「..あ、あの、ジャギーさん。ここは神社の境内なんで..」

「おっと...やっぱり、平穏な心とピースが一番だね、フフッ」

「あ、はい。ですよね..皆さんも、日常生活で溜まった澱を、お参りしてリセットしましょう！」

【つづく】

「サクラサク」
撮影.巨匠/世界のミックジャギー

「葉桜も綺麗ですね」
撮影.鳥居クグル