安禅寺

東京都 四谷三丁目駅

安禅寺は東京都新宿区に位置する天台宗の寺院で、山号は円通山、院号は正受院です。最初は日蓮宗の寺院として慶長13年（1608年）に麹町清水谷に創建されましたが、寛永11年（1634年）に現在地に移転し、その後法印堯観によって中興され、宗旨が天台宗に改められました。

● 安禅寺の歴史
安禅寺は、当初「安善寺」として創建され、後に「安禅寺」という名称が使われるようになりました。寛延年間（1748年–1751年）以降、正式に「安禅寺」として記録が残り、文化10年（1813年）の寺社奉行の裁定によりこの名前が定められました。また、聖観世音菩薩像は慈覚大師円仁によって作られたと伝えられています。

● たんきり地蔵
安禅寺の門前にある「たんきり地蔵」は、創建当初から存在し、特に子供の咳や老人の喘息に効能があるとして信仰されています。過去には何度も災害に遭いながらも修復され、近年も信仰の対象となっています。形あるものは失われても、その慈悲の精神は絶えることなく、今も信仰されています。

● 安禅寺の文化財と信仰
安禅寺の本尊である聖観世音菩薩像は、比叡山の慈覚大師円仁によるもので、戦火を免れ、現在も安禅寺の本堂に安置されています。安禅寺は山の手三十三所観音霊場の第25番札所としても知られており、地域の信仰を集めています。

牛込柳町から曙橋に向けてぶら旅、通りすがりです。