諏訪神社のお参りの記録(1回目)
東京都東村山駅

諏訪神社は、東京都東村山市諏訪町に鎮座する由緒ある神社です。最寄りの西武新宿線・東村山駅からは徒歩約10分。駅から所沢方面へ、西武線とほぼ並行して走る西宿通りを進むと、やがて左手にその姿が現れます。周囲には小学校や保育園、児童遊園、さらには郷土の歴史を伝える歴史館など、教育・文化施設が点在し、加えて閑静な住宅街も隣接しています。地域の日常生活と密接に関わりながら、静けさと温かさを兼ね備えた立地環境にあります。

境内に一歩足を踏み入れると、まず感じられるのはその開放感です。多くの神社が鬱蒼とした樹木に囲まれて厳かな雰囲気を漂わせているのに対し、こちらの諏訪神社は、広々とした敷地をゆったりと配置し、空が大きく開けています。木々がわずかに点在する程度で光を遮らず、日中で晴れた日には陽光が社殿や参道を明るく照らします。その伸びやかな空間構成こそが、当社の最大の特徴と言えるでしょう。

境内に掲げられた由緒書によると、御祭神は健御名方命。信濃の国・諏訪大社の主祭神として知られ、勇壮な神として古くから崇敬を集めてきました。創建は貞享二年（1685年）頃と伝えられ、三百年以上の歴史を有します。駅前にはタワーマンションが聳え立つ東村山、そのような発展以前からこの地を見守ってきた古社であり、地域の守護神として今なお篤い信仰を集めています。時代を経ても変わらぬその佇まいに、土地の人々の信仰心と、穏やかな時の流れを感じさせます。