三魂霊神のお参りの記録(1回目)
東京都田無駅

三魂霊神は、東京都西東京市芝久保町の静かな住宅地の一角にひっそりと鎮座しています。最寄り駅は西武新宿線田無駅で、北口を出て線路沿いをおよそ12分ほど歩くと辿り着きます。線路に沿って進む道は比較的わかりやすく、住宅や小規模な商店が点在する中を抜けていくと、やがて朱色の鳥居と小さな祠が視界に入ってきます。その瞬間、日常の風景の中に突然現れる非日常の空気を感じ取ることができるでしょう。

祠の前には金属製の門が設けられており、施錠されているため、直接祠の前に立つことはできません。しかし、門越しに見える朱塗りの鳥居と祠は小さいながらも鮮やかで、長い年月を経てもなお大切に守られてきたことがうかがえます。周囲の静寂さも相まって、まるでこの一画だけ時間の流れが緩やかになっているかのような雰囲気を漂わせています。

祠の内部には、お札のような紙片が安置されており、そこには何らかの文字が記されています。詳細は明確には読み取れませんでしたが、もしかすると個人名、あるいは奉納者の名前かもしれません。そのため、ここではあえて内容の特定は控え、祠の存在そのものに敬意を払うにとどめたいと思います。鳥居と祠がともに朱色であることから、稲荷神を祀る社である可能性が高く、地域の方々によって静かに、しかし確実に信仰が受け継がれている場所であることが感じられました。