こんぞうじ|新義真言宗・真言宗豊山派|氷川山
金蔵寺のお参りの記録一覧
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金蔵寺は、東京都足立区千住2丁目にある真言宗豊山派の寺院です。正式名称は氷川山地蔵院金蔵寺で、建武2年(1335年)に創建されたと伝えられています。本尊は閻魔大王であり、荒川辺八十八ヶ所霊場の46番札所、荒綾八十八ヶ所霊場の84番札所にも数えられています。
● 境内にある供養塔
金蔵寺の境内には、2基の供養塔が建っています。一つ目は「無縁塔」と刻まれた塔で、天保8年(1837年)の大飢饉で飢えに苦しみ命を落とした人々を供養するために建てられました。この塔は千住二丁目の名主・永野長右衛門を世話人として天保10年(1839年)に建立されたもので、碑文によると、828人がこの地で亡くなり、そのうち370人が金蔵寺に葬られたとされています。
● 遊女供養塔
もう一つの供養塔は「南無阿弥陀仏」と刻まれたもので、千住宿の飯盛旅籠で働いていた遊女たちを供養するために建てられました。病気や不幸な境遇で亡くなった遊女たちの霊を慰めるために、当時の旅籠の楼主や宿場の人々の手によって建立されたこの塔は、彼女たちの戒名が刻まれた特別な存在です。金蔵寺は、いわゆる「投げ込み寺」としても知られ、岡場所で命を落とした遊女たちが葬られた場所でもあります。
● 金蔵寺の歴史的背景
金蔵寺はその歴史的背景から、地域の人々の信仰や社会問題に密接に結びついてきました。千住宿はかつて宿場町として賑わい、本陣・脇本陣のほか、多数の旅籠が存在していました。その中でも、遊女屋が多くを占めていたため、地域社会の暗部も抱えていました。金蔵寺の供養塔は、そのような背景を物語る貴重な文化財として、足立区の登録有形文化財に指定されています。
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