せきまちみなみおんたけじんじゃ
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関町南御嶽神社のお参りの記録一覧

練馬区関町南に鎮座する御嶽神社。正午頃の参拝は、個人的にも滅多にない経験でした。御嶽神社は青梅街道に面しており、車の往来が絶えない立地です。片側二車線の幹線道路に面しているため、静寂とは無縁の環境ながら、境内に一歩足を踏み入れると、不思議と周囲の喧騒がややもすると遠のくような感覚に包まれます。
撮影の際は、車道の反対側で社殿全体を画角に収めようと試みました。タイミングを見計らい、スマートフォンのシャッターボタンを連打。おそらく1秒間に5回ほど押す動作を2秒ほど繰り返したでしょうか。合計で10枚ほど撮影したうちの一枚に、ようやく自動車が一台も写り込まない瞬間が収められました。交通量の多さを思えば、まるで神さまが一瞬の静寂を与えてくれたかのようでした。
境内には、拝殿のほかに神輿殿か倉庫と思しき建物も併設されており、地域の祭礼を今に伝える雰囲気があります。往来の激しい街道沿いにあって、まるで行き交う車両の安全を見守る守護神のように鎮まっていました。ひとつ残念だったのは、お賽銭を納めるための竹筒の根元が外れていたこと。通常の使用では考えにくい破損であり、経年劣化か、あるいは何らかの拍子によるものか、理由は定かではありません。それでも、社殿の前に立つと、古くからこの地を見守ってきた気配が静かに漂っており、通り過ぎる車の音の向こうに、確かな「鎮まり」を感じることができました。



雲がやや多めに広がり、直射日光こそ遮られているものの、じっとしているとじんわりと汗ばむような晦日の午後。それでも、空気の中にわずかに感じるひんやりとした気配に、ほんの少しばかりの涼を肌で感じることができる。まもなく台風が接近するという予報もあってか、時おり吹く風はかなりの勢いで、油断をすれば帽子などあっという間に吹き飛ばされてしまいそうだ。
しかしその風が、蒸し暑さをやわらげてくれているのも事実で、体感的にはずいぶんと過ごしやすく感じられる。物事にはいつだって表と裏があるものだと、あらためて思わされる。良いことばかりでもなければ、悪いことばかりでもない。そんな当たり前のことに、ふと気づかされる。
そんな折の参拝。足元の土はすっかり乾き、境内の草木もどこか元気がなさそうで、長らく雨を待ち望んでいたように見える。せめてもの手向けにと、柄杓を手に取り、根元にそっと水を注いだ。葉がわずかに揺れたのは、風のせいか、それとも安堵のしるしか。しばし静かに、水やりの時間を過ごす。

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