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しゃくじいひかわじんじゃ

石神井氷川神社のお参りの記録(6回目)
東京都上石神井駅

投稿日:2025年09月04日(木) 23時20分01秒
参拝:2025年7月吉日
石神井氷川神社の境内には、稲穂が青々と風に揺れています。まもなく刈り取られ、神前に奉納されるのでしょう。稲刈りは単なる農作業ではなく、神と人とのつながりを意識する時間でもあります。神社が地域の生活や農業文化に深く根ざしていることが、こうした風景からよく伝わってきます。現代では農業機械の発達によって手作業での稲刈りは減りましたが、神社で行われる稲刈り祭や、稲を用いた神事は、今も地域の伝統と信仰をつなぐ重要な行事として大切に受け継がれています。

私自身、生涯に一度だけ稲刈りを体験したことがあります。それは米文化とはあまり結びつかない沖縄での出来事でした。田んぼの中に足を踏み入れ、稲を一株一株刈り取る作業は想像以上に重労働で、慣れないこともあってすぐに背中が痛くなりました。あのとき、米を育てることの大変さと、日々口にするご飯のありがたさを身をもって実感したものです。

また、幼い頃から親に「米は大切にすべきもの」と教えられていたことも思い出します。沖縄滞在中、食器に米粒が残ったまま放置されているのを見たときは、正直げんなりした覚えがあります。それは単なる食べ残しではなく、米という生命の結晶を粗末にしているように感じられたからです。近年の米価高騰も、米を愛する者にとっては大きな痛手と言えるでしょう。

興味深いのは、「ご飯」という言葉の変化です。本来、ご飯とは文字通りお米そのものを指していました。しかし現代では、食事全般を意味することが一般的になっています。それだけ米は日本人の食文化の中心であり、日々の暮らしに欠かせない存在として定着しているの証拠でしょう。稲刈りや神社での奉納、そして日常の食卓でのご飯の意味までをつなげて考えると、米という作物が単なる食料以上の文化的・精神的価値を持っていることが、改めて実感されます。
石神井氷川神社(東京都)

すてき

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