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しゃくじいひかわじんじゃ

石神井氷川神社のお参りの記録(3回目)
東京都上石神井駅

投稿日:2025年09月04日(木) 17時06分50秒
参拝:2023年12月吉日
氷川神社では、参拝の前であれ後であれ、自然のエネルギーを一身に受け止める体験は何者にも代えがたい。この神社は、石神井公園の緑に隣接しており、境内の木々や苔むした石灯籠、静かに佇む狛犬の間を歩くだけで、都市の喧騒から隔絶されたような穏やかな気持ちになれる。参道を歩く足取りも自然とゆるやかになり、神域の空気を全身で感じることができる。脇参道を通れば、公園の森と境内がよりひとつになったかのようで、自然の息吹を肌で感じながら本殿へと進むことができる。

このたび、石神井公園を散策する前に、境内の一角に建立されている碑文をつぶさに観察する機会があったので、ここに記しておきたい。大正十四年に建立され、昭和三十九年に再建された石碑の表面には「表忠碑」と刻まれている。その裏面には、西南戦争、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦などでの戦没者を慰霊する内容が記されている。「邦家の任続」や「国体を堅持」といった国家主義的要素の濃い表現は、当時の時代背景を色濃く反映している。今日の日本国行政の長がことあるごとに口にしてきた「自由」や「民主主義」といった発想は、そこには見当たらない。

碑の存在を目の前にすると、参拝者は歴史の重みや地域の戦没者顕彰の営みを同時に感じることになる。その刻まれた文字や風化した石の凹凸からは、単なる記念碑以上の意味が伝わり、自然に囲まれた静かな神域の中で、戦争の記憶と地域の歴史が静かに共存していることを実感させられる。氷川神社での参拝は、自然と歴史、そして人々の想いを同時に感じることのできる特別な体験である。
石神井氷川神社(東京都)

すてき

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