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楽しみ方竹下稲荷神社のお参りの記録一覧

午後六時を過ぎての参拝。日中は相変わらず猛暑であったようだが、日が沈み、風が吹き始めると、かすかに秋の気配を感じる。この一週間、日中の気温は頭打ちとなっており、数字の上では暑さの峠を越えたように思える。しかし体感的には、まだ夏の盛りのままである。
こちらのお稲荷さんの境内は二棟のマンションに取り囲まれている。そのマンションとほぼ同じ高さにまで成長した木々が、境内には数本そびえている。銀杏、スダジイ、クスノキである。スダジイの樹皮は苔に覆われていた。かつて青梅街道を行き交った商人や行商人を、長く見守ってきたのだろう。これらの木は御神木として祀られているわけではないようだが、朽ちることのないよう手入れが行き届いている。練馬区設置の保護樹林を示す標識も付けられている。数百年にわたり、近郷近在の参拝者を静かに見守ってきたに違いない。境内には、早くも落ちた銀杏の葉が一枚。まだ緑色を保っているが、そこにも秋の兆しが感じられた。
本殿近くには「和協一致」と刻まれた石碑が立っている。その背面には「石神井関町一・三丁目」と読める文字があり、また「昭和十六年十月吉日」とあるのは建立の年を示すのだろう。用途は不明だが、本体後部に鉄製の横棒が取り付けられていることから、注連縄や注連飾りを掛けるためのものではないかと推測される。
境内には「池無弁天尊」と記された祠も鎮座している。かつて存在した池の神として、弁天様を祀ったものと考えられる。












境内にまっすぐに聳え立つ一本の銀杏の木。その堂々たる姿は、まるでこの地を静かに、そして力強く見守り続けているかのようです。根をしっかりと張り、空へ向かって真っすぐに伸びる幹は、長い年月を経て育まれてきた風格を漂わせています。
いったいいつ頃からこの場所に立ち、参拝に訪れる人々を見守ってきたのでしょうか。その答えは木の年輪の中にしかありませんが、季節ごとに姿を変えながら、喜びや願い、祈りや別れといった人々のさまざまな思いを静かに受け止めてきたのだろうと思うと、自然と頭が下がるような気持ちになります。
今では神社の象徴のひとつとも言えるこの銀杏の木が、これからも変わらずに多くの人々を迎え入れ、見守り続けてくれることを願わずにはいられません。

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