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天祖若宮八幡宮のお参りの記録(1回目)
東京都武蔵関駅

投稿日:2025年08月31日(日) 00時14分48秒
参拝:2024年12月吉日
東京都練馬区関町北に鎮座する天祖若宮八幡宮。西武新宿線・武蔵関駅から武蔵関公園方面へ進み、徒歩7分ほどで到着します。駐車場も備えられていますが、このたびは徒歩でのご紹介です。

参道入口には鳥居がそびえ、まずそこをくぐります。ただし社殿まではまだ距離があります。進行方向右手には住宅が並び、左手には草木が鬱蒼と茂っています。もっとも、右手側にもわずかながら緑があり、参道全体が程よく覆われている印象です。およそ100メートル進むと、参道を横切る形で小道が現れます。近隣の方々が通行のために利用されており、長い参道を遠回りさせないための配慮と思われます。そこに二の鳥居が建ち、ここからは灯籠も並び、実質的に境内に入った雰囲気となります。さらに進むと左手に手水舎があり、いよいよ社殿に至ります。

天祖若宮八幡宮は、社号から推測できるとおり、若宮八幡宮と天祖神社が合祀された神社です。境内の由緒書によれば、合祀は昭和19年(1944年)のこと。一方でその歴史は古く、若宮八幡宮は奈良時代、関塞の守護神、すなわち関所を守る神として祀られ始めたのが起源と伝えられます。やがて慶長年間(16世紀末から17世紀初頭)に関村が成立すると、村民の氏神として信仰を集めるようになりました。一方の天祖神社は創建年代は明らかではありませんが、関村の成立後には三十番神社として祀られ、明治期に天祖神社と改称されたといいます。

社殿は、両脇に狛犬を従え銅板葺の切妻造。正面に立つとまず目に飛び込んでくるのは、鮮やかな朱色の屋根です。参道を進んできた参拝者にとって、その色合いは境内の濃い緑と鮮やかな対比をなし、視線を自然と社殿へと導きます。朱は古来より魔除けの色とされ、神域を象徴する特別な彩りです。この社殿においても、参拝者を迎え守護する象徴として、強い存在感を放っているように思われました。両脇の狛犬は阿形・吽形の表情はそれぞれに特徴的です。。参拝者を迎え入れつつ、境内に入る邪なるものを退ける、まさに守護神の化身といえるでしょう。社殿自体は木造で、長年の風雨に耐えた木肌からは落ち着いた風格が漂っています。華美さよりも素朴さを重んじた造りは、地域の氏神としての性格をよく表しているように感じられました。この天祖若宮八幡宮の社殿は、単なる建築物ではなく、時代ごとに人々の思いを受け止め、守り続けてきた存在です。鮮やかな朱、堅実な木造の構え、狛犬のまなざし。そのすべてが、地域の信仰の拠りどころとしての重みを、いまもなお静かに語りかけているようでした。
天祖若宮八幡宮(東京都)
天祖若宮八幡宮(東京都)

すてき

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