水神社のお参りの記録(2回目)
東京都石神井公園駅

三連休初日の朝。世間ではまだ休日の余韻に浸るには早い時間帯、午前8時ごろでしたが、石神井公園は思いのほか静寂とはほど遠く、どこからともなく人の声が聞こえてきました。それは近隣の住宅から漏れてくる日常会話のようでもあり、あるいは遠くを歩く人々の談笑かもしれません。休日らしい開放感を感じさせるその声は、決して騒がしいというほどではないものの、参拝のために心を落ち着けようとしていた私にとっては、どこか集中を乱すものでした。

もしこの場に響くのが、夏の風物詩であるセミの鳴き声だけだったならば、より清々しい心持ちで静かに手を合わせることができたのではないかと、ふと考えてしまいました。神前に立ち、心を静めて祈ろうとする中で、外界の些細な音に気を取られてしまう自分に、まだまだ精神の鍛錬が足りないことを思い知らされます。

静寂の中で自分と向き合うことの難しさ、そしてそれができるようになるには日々の積み重ねが必要であることを、改めて痛感させられる朝のひとときでした。