御朱印・神社お寺の検索サイト

楽しみ方

小島八幡神社のお参りの記録(1回目)
東京都西葛西駅

投稿日:2025年09月30日(火) 19時59分27秒
参拝:2025年9月吉日
八幡神社は東京都江戸川区西葛西に鎮座しています。最寄りの東京メトロ東西線・西葛西駅からは、徒歩でおよそ15分の距離にあります。駅周辺の喧噪を抜け、住宅地を歩いていくと、やがてひっそりと佇む境内へとたどり着きます。

境内には由緒書が見当たらず、創建年代や詳しい歴史、御祭神の記録も残されていませんでした。しかし「八幡神社」という社号から察するに、応神天皇をはじめとする八幡様に相応しい神々が祀られているのであろうと推測されます。八幡信仰は古くから武運や勝負事、さらには地域の守護と結びつき、各地で篤く信仰されてきたため、この地でもそうした篤信に基づいて祀られたものと思われます。

境内を巡ってみると、いくつかの小祠が目を引きます。そのひとつには狐の像が置かれており、稲荷社であることが想像されます。また、黒々とした溶岩石で祠が固められている一角もあり、こちらは富士山信仰に由来する御嶽神社系の社と考えられます。小さな境内ながらも複数の信仰が共存している姿は、地域の人々の暮らしと結びついてきた歴史を感じさせます。

社殿はコンクリート造で、近代的な堅牢さを備えていますが、その形式は八幡造を踏襲しており、屋根や本殿のつくりから伝統的な神社建築の意匠を鑑賞することができます。新旧が同居した不思議な調和を感じさせる佇まいです。

境内のすぐ隣には「堤防記念碑」が建てられています。これは、この地がかつて海岸線に近く、海と隣り合わせの土地であったことを物語っています。もし昔、八幡神社から海が望めたとするならば、潮風が吹き込み、波の音が届くような風景だったのでしょう。現代の住宅街の中では想像が難しいものの、かつての参拝者は社頭から海の輝きを眺めることができたのかもしれません。私自身、想像力が乏しくその情景をはっきり描くことはできませんが、碑を前にすると「この場所からはどんな海が広がっていたのか」と思いを馳せずにはいられません。

さらに、すぐ近くを東京メトロ東西線が走っており、荒川を渡る鉄橋を列車が通過するたびに、けたたましい轟音が響き渡ります。その音は、静謐な境内に対して強い対比を生み出しており、都市と信仰空間が隣り合う現代ならではの景観を印象づけています。
小島八幡神社(東京都)
小島八幡神社(東京都)
小島八幡神社(東京都)
小島八幡神社(東京都)
小島八幡神社(東京都)
小島八幡神社(東京都)

すてき

みんなのコメント0件)

ログインしてください

ログイン無料登録すると、投稿へコメントできます。

ホトカミ見ました! で広がるご縁

ホトカミを見てお参りされた際は、
もし話す機会があれば神主さんに、「ホトカミ見てお参りしました!」とお伝えください。
神主さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、ホトカミ無料公式登録して、情報を発信しようという気持ちになるかもしれませんし、
「ホトカミ見ました!」きっかけで豊かな会話が生まれたら、ホトカミ運営の私たちも嬉しいです。
小島八幡神社の投稿をもっと見る3件
コメント
お問い合わせ