臨川寺のお参りの記録(1回目)
東京都清澄白河駅

清澄庭園のほど近く、都会の静けさに寄り添うように佇む臨川寺を参拝しました。芭蕉ゆかりの寺として知られていますが、境内に足を踏み入れるとまず目に入るのは、その伝統と現代性が美しく調和したモダンな建物。寺院というより、ギャラリーや静謐な邸館のような雰囲気に包まれています。
庫裏の扉を開けると、かわいらしいワンちゃんが勢いよくお出迎え。初めて会った参拝者にも遠慮なく喜びを表す姿に、思わず笑顔になります。御朱印をお願いすると、ご住職が奥で丁寧に書き入れてくださるあいだ、ワンちゃんはずっと賑やかに尻尾を振り続けていました。「お客さんが来て嬉しいんですよ」とご住職が微笑んでおられ、寺の温かい空気が感じられました。
芭蕉の足跡を今に伝える臨川寺は、歴史の重みと現代的な佇まい、そして動物の柔らかい温もりが心地よく溶け合う場所。深川界隈の散策に彩りを添える、記憶に残る参拝となりました。