富岡八幡宮のお参りの記録(1回目)
東京都門前仲町駅

【東京・門前仲町界隈４＝東京十社・富岡八幡宮】
　富岡八幡宮は下町・深川のシンボルのような神社でしょう。境内には見るものもいろいろあって、お参り以外にも楽しめます。
　江戸時代に日本地図を編纂したことで知られる伊能忠敬は、測量の旅に出発する際にはこの神社に参拝していたとか。そのことにちなんで、日本地図をバックに歩く伊能忠敬像が鳥居をくぐってすぐの場所に立っています。
　また、江戸勧進相撲発祥の地ということで、歴代横綱の名を刻んだ力士碑が明治期に建てられています。俳句の松尾芭蕉を祀った境内社もあります。
　ひときわ目を引くのは豪華絢爛な巨大みこし。みこし庫のガラス越しなのでなかなかうまく写真を撮れないのですが、鳳凰や狛犬の目にはダイヤモンドをはめ込んでいるとか。説明文にある奉納者の名前を見たら、立志伝中の人物でもある大手運輸業グループの創設者でした。このグループ会社の１社を巡っては、バブル崩壊後に政界を巻き込んだ金銭スキャンダルが事件化したりしたこともありました（奉納者である人物は立件されていません）。
　富岡八幡宮と言えば、２０１７年１２月に女性宮司が実弟の前宮司に殺害される痛ましい事件もありました（実弟は自殺）。いろいろあっても、神社として変わらず地域の安寧を守っていってほしいと思います。