アクアシティお台場神社のお参りの記録(2回目)
東京都台場駅

13年ぶりとなるアクアシティお台場神社への参拝。久々の訪問ということもあり、どこか新鮮な気持ちで足を運びました。夜も更けていたため、「こんな時間に立ち入れるのだろうか、もしかして閉鎖されているのでは」と半ば諦めの気持ちで向かったのですが、それはまったくの杞憂でした。参拝中も境内には焼肉のような食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってきて、むしろお供え物のように鼻先を楽しませてくれました。もちろん実際に口にできたわけではありませんが、匂いだけはしっかりと“無料でいただいた”気分です。

とはいえ、13年も間が空くと記憶もあいまいで、アクアシティの建物が東だの西だのと分かれていたことなどすっかり忘れていました。そのため神社へたどり着くまでに思いのほか手間取り、館内を行ったり来たり。ようやく到着してみれば、かつての印象と変わらぬ佇まいがそこにありました。13年前に見たままの風景に出会えたことで、妙な安心感と懐かしさが胸に広がりました。

参拝を終えた後は、いつものようにレインボーブリッジ経由で帰ろうかと考えました。普段であれば、歩道を渡って芝浦側に抜けるのが定番のコースです。しかしこの日は夜が遅かったため歩道はすでに閉鎖。りんかい線も利用を検討しましたが、運賃が少々高いこともあって復路は見送りました。結果的に、お台場からの帰路をどう組み立てるかで少し思案することになりました。

思い返せば、初めてお台場を訪れたのは学生の頃。当時は車に乗って出かけた記憶が残っています。観光というより、レインボーブリッジを渡ってみたいという思いが強く、目的地というよりは通過点として立ち寄っただけだったのかもしれません。今になって考えると、その時に車窓から眺めたお台場の夜景や海の広がりが、自分にとっては最初の東京湾岸の印象だったように思います。年月を経て、改めて足を運んでみると、当時とは違う視点でその土地を味わえるのが面白いところです。