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すみよしじんじゃ かちどきおたびしょ

住吉神社 勝どき御旅所のお参りの記録(1回目)
東京都勝どき駅

投稿日:2025年08月23日(土) 00時52分52秒
参拝:2025年5月吉日
住吉神社勝どき御旅所は、東京都中央区勝どきに鎮座している。最寄りは都営地下鉄大江戸線の勝どき駅で、改札を出て地上に上がれば、徒歩5分ほどで到着することができる。高層マンションが立ち並ぶエリアの一角にありながら、境内に一歩足を踏み入れると、静謐な空気に包まれる。

この日は有明方面から歩を進め、晴海大橋、そして黎明橋を渡って中央区勝どきに上陸した。もともと海を埋め立てて造成された土地であるため、坂道や起伏はほとんど見られず、ひたすらフラットな道のりが続く。海風を感じながら歩いていると、人工の大地の上に暮らす街ならではの特徴が肌で伝わってくる。

御旅所は勝どきの島の西側に鎮座している。本来「御旅所」とは、祭礼などで神様が神輿に遷されて巡幸する際に、一時的に休憩される場所である。しかしこの日、私は4kmほど走ってここに辿り着いたため、むしろこちらが休憩をいただくことになった。拝殿前に立ち、心を落ち着けて深呼吸すると、身体の疲れがすっと抜けていくように感じられた。

境内はよく手入れが行き届いており、まさに「ゴミひとつ落ちていない」という定型句がそのまま当てはまる様子である。由緒書によれば、御祭神は住吉三神をはじめ、神功皇后、そして徳川家康公。江戸時代に埋立地として勝どきが誕生して間もなく、この地に御旅所が設けられたという。土地の歴史とともに歩んできた、由緒ある鎮座地であることがわかる。

周囲を見渡せば、林立する超高層のタワーマンション群。勝どき地区は近年、都心回帰の波とともに人口が急増し、大規模な再開発が進められている。その中で、御旅所はひっそりと、しかし確かな存在感を放ちながら、今も人々を見守り続けている。境内は決して広くはなく、こじんまりとした規模ではあるが、長い年月を経てここに根を下ろしたその姿は、むしろ背後の高層建築を圧倒するかのように見える。まるで「この地に最初から在ったのは我である」と誇らしげに語りかけてくるようであった。

近代的な街並みの中にありながら、歴史と信仰の重みを感じさせてくれる住吉神社勝どき御旅所。ほんの小さな滞在ではあったが、土地の成り立ちや人々の営みを考えるきっかけを与えてくれる貴重な場所であった。
住吉神社 勝どき御旅所(東京都)
住吉神社 勝どき御旅所(東京都)

すてき

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