鳥越神社のお参りの記録(1回目)
東京都蔵前駅

●東京都台東区鳥越に鎮座する鳥越神社は、1350年以上の歴史を誇る古社です。源義家ゆかりの伝説や、都内最大級の千貫神輿が巡行する例大祭など、数々の物語が語り継がれています。

●白鳥明神から鳥越大明神へ

白雉2年（651年）、日本武尊を祀って白鳥神社として創建されたのが始まりです。その後、源義家が奥州征伐の際にこの地を訪れ、白い鳥に導かれて川を渡ることができたことから、白鳥明神は鳥越大明神と改められました。この伝説は、神社の長い歴史の中で人々に語り継がれ、信仰を集めてきました。

●千貫神輿が揺れる、活気あふれる例大祭

毎年6月に開催される例大祭は、鳥越神社の1年で最も盛大な行事です。都内最大級と言われる千貫神輿が町内を練り歩き、その迫力ある姿は多くの人々を魅了します。神輿の重さは文字通り千貫（約6トン）とも言われ、担ぎ手の力強い掛け声と、沿道からの熱烈な拍手が一体となり、活気に満ちた祭りを作り上げています。

●激動の時代を生き抜いた神社

江戸時代には、徳川家康を祀る松平神社が合祀されるなど、時代とともに変化を遂げてきました。太平洋戦争終結時には、出征兵士を送り出した責任を感じた宮司が壮絶な最期を遂げるという悲劇も起こりました。こうした歴史の中で、鳥越神社は人々の心のよりどころとして、その役割を果たし続けてきました。

●現代に生きる神社

古くからの歴史と伝統を守りながらも、鳥越神社は現代の人々の生活に根ざした神社でもあります。初詣や七五三など、人生の節目となる際には多くの人々が訪れ、神様のご加護を祈ります。また、地域住民にとっては、地域の守り神として親しまれ、様々なイベントや行事の場としても利用されています。