宗恩寺のお参りの記録(1回目)
東京都田原町駅

真宗大谷派の寺院、宗恩寺（そうおんじ）は、東京都台東区に位置しています。この寺院の創建は、法然上人の門弟であり、後に親鸞上人の弟子となった西念（佐々木三郎佐兵衛尉盛綱）によるもので、当初は三河において「龍華山浄教寺」と称されていました。

●創建と移転

西念は、浄教寺を創建した後、元和年間に江戸の本郷へ移転し、寺名を「宗恩寺」と改めました。江戸に移ることで、信者を増やし、地域の仏教活動を活発にしていったと考えられます。

●文化財と人物

宗恩寺には、著名な真宗大谷派僧であり、「仏教大辞典」を著した織田得能の墓が境内に存在します。得能は、明治時代に仏教学を深め、独自の視点で仏教の辞典を編纂しました。彼の執筆活動は宗恩寺の土蔵で行われ、彼の死後にその原稿が形となり、大正6年に刊行されました。
得能の業績は、後の仏教研究に大きな影響を与え、彼の思索や研究は今も多くの人々に評価されています。平成6年には、彼を偲ぶ頌徳碑が建立され、彼の功績が永遠に語り継がれています。