教証寺のお参りの記録(1回目)
東京都湯島駅

教証寺は真宗大谷派に属する寺院で、山号は高承山です。この寺は、徳川忠長に嫁いだ教証院殿（長姫）がその子、久遠寿院殿（後の東叡山寛永寺二世）に従い、上野の地に教証院として創立されました。寛文7年（1667）に教証院殿の二十五回忌を契機に、教証寺に改められたとされています。

● 教証寺の創立と歴史的背景
教証寺は、教証院殿（長姫）によって創立されました。長姫は、花山院忠長に嫁ぎ、その後、東叡山寛永寺の二世である久遠寿院殿を産んだ人物です。彼女の死後、その菩提を弔うために教証院が創設され、後に寺号を教証寺に改められました。教証寺は、教証院殿の遺志を継いで地域の人々に信仰を広める場となり、江戸時代を通して重要な役割を果たしました。

● 教証院殿の生涯と教証寺への影響
教証院殿（長姫）は、三河の桑名出身で、花山院忠長に嫁ぎ、東叡山寛永寺の開山に関わった重要な人物です。長姫は、江戸時代初期の動乱を経て出家し、教証院を創設しました。彼女の子である久遠寿院殿は、後に東叡山寛永寺二世として知られ、教証寺の発展にも貢献しました。長姫の死後、その二十五回忌にあたる寛文7年に教証寺は本格的に寺号を改め、正式な寺院として成立しました。

● 教証寺の再興とその役割
教証寺は、長姫の死後もその精神を受け継ぎ、後継者によって再興されました。寛永2年には、教証院殿の墓所が池之端に設けられ、以後、教証寺はその菩提を弔う場所としても重要な役割を果たしました。教証寺は、長姫の宗教的な遺産を守り、地域に根付いた寺院として今日まで続いています。