長遠寺のお参りの記録(1回目)
東京都稲荷町駅

長遠寺（じょうおんじ）は、東京都台東区元浅草に位置する日蓮宗の寺院で、山号は安立山です。江戸十大祖師の一つとして知られる土富店の祖師が祀られています。また、池上本門寺、堀ノ内妙法寺と並ぶ江戸の三大祖師の一つとしても認識されています。

●創建の背景

長遠寺は文禄3年（1595年）、京都の要法寺の末寺として創建された妙栄寺が起源です。元和7年（1621年）には池上本門寺の末寺となり、現在の寺号に改称しました。江戸時代にはその信仰が広まり、大きな寺院として知られていましたが、残念ながら大火や関東大震災、さらには東京大空襲によって幾度も焼失しています。

●子育て観音と信仰

長遠寺では、子育て観音を祀っており、特に子どもの健康や成長を願う多くの参拝者が訪れます。

●土富店の祖師堂

長遠寺は、「土富店の祖師堂」としても知られています。土富店は浅草新寺町一帯の古い呼称で、当時は私娼窟が存在していたことから、その語源には賛否が分かれます。

●現在の長遠寺
本堂には釈迦如来や多宝如来の像が安置されており、祖師堂には日蓮の坐像が祀られています。また、鬼子母神堂や稲荷社もあります。