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慶安寺のお参りの記録一覧
東京都 新高円寺駅

ひでどらごん
ひでどらごん
2025年02月24日(月) 11時48分32秒
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慶安寺(けいあんじ)は東京都杉並区にある曹洞宗の寺院で、月高山(げっこうざん)と号します。本尊は木造釈迦如来坐像です。創建は寛永4年(1627年)で、高山全得(こうざんぜんとく)を開山、然通堯廓(ねんつうぎょうかく)を開基として建立されました。かつて江戸下谷池之端(現・台東区池之端)にあり、寛永寺の紅葉が映えることから「紅葉寺」とも称されました。

● 江戸時代の信仰と発展慶安寺には大名や旗本の信仰が厚く、特に江戸初期の老中・阿部豊後守忠秋(あべぶんごのかみただあき)は、開創当時の本尊であった虚空蔵菩薩や秋葉権現を寄進しました。その霊験から寺は「秋葉寺」とも呼ばれ、門前は「秋葉横丁」として参詣者で賑わいました。阿部家の庇護は明治維新まで続いたといわれています。

● 移転と戦火の影響池之端は湿気が多く、伽藍の腐食が激しかったため、大正2年(1913年)に現在の杉並区へ移転しました。しかし、昭和20年(1945年)の東京大空襲により伽藍は全焼し、古記録や寺宝も失われました。その後、昭和41年(1966年)に近代的な伽藍が再建されました。

● 文化財と墓所慶安寺の墓地には、江戸時代の蘭学者・前野良沢(まえのりょうたく)の墓があります。彼は杉田玄白らと共に『解体新書』の翻訳に携わった人物で、その功績を称え、昭和62年(1987年)に杉並区登録文化財となりました。かつては彼の遺品も寺に伝えられていましたが、戦災により焼失しています。また、寛保2年(1742年)銘の地蔵菩薩坐像などの文化財も残されています。

慶安寺(東京都)
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