天沼八幡神社のお参りの記録(1回目)
東京都荻窪駅

天沼八幡神社は、東京都杉並区天沼の閑静な住宅街に鎮座しています。最寄り駅はJR中央線および東京メトロ丸ノ内線の荻窪駅で、北口を出てから徒歩8分ほどの道のり。駅前のにぎわいを抜けて歩を進めると、次第に落ち着いた雰囲気が広がり、その中に神社の佇まいが静かに姿を現します。

この神社の創建は、戦国時代末期の天正年間にまでさかのぼるとされており、実に四百年以上の歴史を誇ります。長きにわたって、この地域の鎮守さまとして住民に親しまれ、季節の節目や人生の節目において、寄り添うように人々を見守ってきたことがうかがえます。

境内に足を踏み入れると、まず目に入るのが本殿の佇まい。その右手には、日枝神社・大鳥神社・金山彦神社・稲荷神社といった複数の境内摂社が整然と並び、それぞれに祀られた神々の前で、一社ずつ丁寧に手を合わせました。摂社とはいえ、どの社も整えられており、小さな祠に宿る神聖さをしっかりと感じ取ることができました。

本殿に向かって左側には授与所が設けられており、訪れた際も整然とした佇まいで、静かに参拝者を迎えていました。また、今回の訪問では時間の都合上立ち寄れませんでしたが、境外社である天沼弁天社も見どころのひとつです。天沼弁天池公園内に鎮座し、名前のとおりかつては水辺とともに神さまが祀られているとのこと。次回訪れる際には、そちらにも足を運び、改めて参拝したいと思います。