りゅううんじ
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龍雲寺のお参りの記録(2回目)
投稿日:2024年03月05日(火)
参拝:2024年3月吉日
野沢龍雲寺(臨済宗妙心寺派)は世田谷の住宅街にある立派なお寺です。
細川住職は、鈴木敏夫さんと共著で「禅とジブリ」などの本も多数、出版されています。
今日は、野沢龍雲寺をひらいたお坊さん(節外祖貞禅師)の300回忌、そして、江戸時代前期の高僧である盤珪禅師のお像を龍雲寺さんにお移しする遷座式に参列させていただきました。
後半は、円覚寺管長・横田南嶺老師の法話も聞かせていただきました。
檀家さんのみで一般人は参列できないのかなと思っていたところ、福井の大安禅寺の高橋 玄峰副住職にネットでも申し込めること教えていただき、参加させていただきました。
先日、お茶会に参加した京都・光明院の藤田住職、昨年、お堂を見学させていただいた須磨寺の小池陽人寺務長などお世話になっているお坊さんはじめ、おそらく100名近くのお坊さんがいらっしゃいました。お坊さんの多さに、驚きました。
マイクを持って司会役をつとめるのは、愛知県春日井市の林昌寺の野田さん。
禅語の御朱印、「禅語朱印」などにも取り組まれています。
法要が始まる前、般若心経は経本の何ページだから一緒におとなえしましょうね、などの丁寧な案内の後、「姿勢と呼吸をととのえ、今しばらくお待ちください。」とのアナウンスがありました。
そういった言葉ひとつひとつを大切にされているのが伝わってきました。
そして、大安禅寺の高橋さんの力強くも繊細な太鼓とともに、横田老師も本堂へ入堂。
厳かな雰囲気のなか、法要は進んでいきました。
これまで、横田老師とは、にこやかな法話会や坐禅会でしかお会いしたことが無かったため、法要での迫力に圧倒されました。
そのお姿に、社会は変わっても、仏教は変わらない。
鎌倉時代や室町時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。
法要を終えた後、休憩ののち、法話に進んでいきます。
まずは、細川住職から野沢龍雲寺の歴史をお聞きました。
なんと!60年間近くもお坊さんが誰もいない、お堂も朽ちて、荒廃した時代があったそうです。
世田谷の住宅街の本当に良い場所にある、立派なお寺なので、約300年前にお寺ができて以来、ずっと順風満帆なお寺だと思い込んでいました。
もともと荒廃し始めていたところ、安政の大地震で壊滅的な被害を受け、その後、明治30年まで無住の時代が続いたそうです。
最近もちょうど中外日報(宗教界の新聞)で、今後、お坊さんがいない無住のお寺が増えている話を読んだところでした。
日本の神社は、7万社に対して、実際に働いている神主さんは1万人程度。つまり、神社の場合は、大多数が人がいない状態です。
もちろん、多くの人々の苦労があってのことだと思いますが、
60年間も無住だった龍雲寺さんに、この瞬間、全国からお坊さんが集まり、檀家さんに加えて、私のような一般人も含めて、数百人が文字通り一堂に会する空間に感動しました。
今後、人口減少のなかで、さらに多くの神社やお寺から人がいなくなっていったとしても、その歴史や記録だけでも、ホトカミ含めていろんなところに残っていれば、200年後、社会が変化して、また人口が増えたとき、誰かが必要としたときに、再興されたら良いなと思いました。
そんな想いで、盤珪禅師の生涯、伝えようとされたことなど、法話を通じて学ばせていただきました。
あるとき、盤珪禅師のお弟子さんが、質問しました。(以下、意訳)
「平常心が大事だと思うけど、雷が鳴ったら驚いてしまう。驚かないようには、どうしたら良いですか?」
盤珪禅師曰く「驚いたら、驚いたままでいいです。驚かないように用心すると、心がふたつに分かれてしまいます。」
横田老師も今回は、お坊さんもたくさんいらっしゃる前なので、緊張すると仰っていました。
でも、緊張しないように無理に考えたりするのではなく、緊張したままでいいと仰っていました。
3月は、神主さんやお坊さん向けの講演が3回あります。
毎回内容が異なり、初めての場所もあるので緊張するな、と今朝も社内で相談に乗ってもらっていましたが、しっかり準備をして、適度に緊張して、望みたいと思いました。
すてき
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よしくん(ホトカミ…860投稿
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